コベルコ神戸スティーラーズの新クラブハウスは、2021年夏に完成しました。この新施設は、チームの更なる飛躍を目指して設計された最新鋭の建物です。
新クラブハウスの最大の特徴は、その広さです。延べ床面積が約2730平方メートルと、従来の3倍の広さを誇ります。これにより、選手たちがより快適に過ごし、効率的にトレーニングできる環境が整いました。
施設内には、最新のトレーニング機器を備えた広々としたトレーニングルームがあります。また、屋内練習場も完備されており、天候に左右されずに練習を行うことができます。これらの設備は、2メートル級の大型選手でも余裕を持って使用できるよう設計されています。
選手のコンディショニングにも配慮がなされており、リラックスルームや睡眠スペースが設けられています。これらの施設は、ウェイン・スミス総監督のこだわりによって実現したものです。選手とスタッフの交流を促進し、心身ともにリフレッシュできる空間となっています。
新クラブハウスには、ラグビー選手のニーズに特化した最新設備が数多く導入されています。
これらの設備により、選手たちは年間を通じて最適なコンディションを維持することができます。特に、屋内練習場の存在は、雨天時や猛暑・厳寒期の練習の質を大きく向上させています。
新クラブハウスの特筆すべき特徴の一つが、「レガシーウォール」です。これは、クラブハウスの通路壁に設置された歴史を伝える展示スペースです。
レガシーウォールには、以下のような要素が含まれています:
特に注目すべきは、1905年の神戸製鋼所創業から始まる歴史的写真です。1928年の創部後、初めての部内マッチを写した貴重な一枚も展示されています。
また、神戸市の歴史と深く結びついたチームの歩みを示すため、神戸大空襲や阪神・淡路大震災の写真も含まれています。これらの写真は神戸新聞社から提供されたものです。
震災の写真の隣には、チームの輝かしい成績を示す写真も展示されています。例えば、日本選手権7連覇を成し遂げたフィフティーンの集合写真が並んでいます。
このレガシーウォールの目的は、現役選手たちに歴史の重みを感じてもらうことです。福本正幸チームディレクターは「OBが代々つないできて今がある。選手らには歴史の重みを感じてほしい」と語っています。
新クラブハウスの完成は、選手たちの日常生活にも大きな変化をもたらしました。
これらの変化により、選手たちは競技に集中しやすい環境を得ることができました。また、チームとしての一体感も強化されています。
新クラブハウスは、最新の設備を備えるだけでなく、環境に配慮した設計も特徴としています。これは、母体企業である神戸製鋼所の環境方針とも合致するものです。
主な環境配慮型設計の特徴は以下の通りです:
これらの取り組みにより、クラブハウスの運営コストを削減するだけでなく、環境負荷の低減にも貢献しています。また、こうした環境への配慮は、選手たちの環境意識向上にもつながっています。
チームは、この環境に配慮したクラブハウスを通じて、スポーツと環境保護の両立を実践し、社会的責任を果たす姿勢を示しています。
新クラブハウスの環境配慮型設計は、神戸製鋼所のこのような環境方針を反映したものとなっています。
以上のように、コベルコ神戸スティーラーズの新クラブハウスは、最新の設備と歴史的要素、そして環境への配慮を巧みに融合させた施設となっています。この新しい拠点を活用し、チームはさらなる飛躍を目指しています。ファンの皆様も、機会があればぜひこの新クラブハウスを訪れ、チームの新たな歴史の始まりを感じてみてはいかがでしょうか。